スラブ農民の「心の文化」-教育の根源に学ぶ
1930 年代初頭、ボスニア・ヘルツェゴビナの地で一農民との出遭いを通して、その土地に遺る義理、人情、そして貧しいながらも人間としての誇りを失わないスラブ農民の「心の文化」を描く。今日、物質文明、拝金主義にどっぷり浸かった私たち現代人が失っている人間本来のあるべき姿が、温かくユーモラスに、しかもこまやかに映し出され、しみじみとした感動を味わえる作品である。原題 『My America,1928-38』の抽出翻訳書です。 ルビ付きですので、児童でも読むことができます。
本邦初訳 『わが友よ 誇り高きヘルツェゴビナ人』
著 者:ルイス・アダミック
訳 者:田原正三
男は根っからの山男、いわゆるディナール・タイプの典型的なバルカン・スラブ人で、暮らしぶりは赤貧洗うような暮らしぶりであったが、大いなる自然にねざした威厳と、生来のまったく意識しない誇りに満ちていた。彼の内部にはスラブ農民の「心の文化」がそなわり、それは学校教育で身につけるよりももっと深い、いきいきとした、信頼のできるものであった。ことばには、深い礼節さがただよっていた。朗々とした声は、しばらく耳にここちよくひびいた。
-本書から
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スラブ農民の「心の文化」-教育の根源に学ぶ(電子書籍)
WriterCopyright © Shouzou Tahara
http://travel-balkan-yugo-slav-dictator.blogspot.com/
(「わが友よ 誇り高きヘルツェゴビナ人」(電子書籍))
About the Author: ルイス・アダミック著 田原正三訳
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本邦初訳「わが友よ 誇り高きヘルツェゴビナ人」(電子書籍)
:http://www.synapse.ne.jp/saitani/
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